スイセン
ヒガンバナ科スイセン属
秋植え春咲き球根
花期:3~5月
スイセンはイベリア半島を中心に、イギリス、ヨーロッパ中部、北アフリカを含む地中海沿岸地域に25~30種が自生します。房咲きスイセンをはじめとした一部の品種はギリシャから中国にまで分布し、日本にもニホンスイセンと呼ばれ野生状態で生育しています。
英国王立園芸協会には1万を超す品種が登録されており、その原種および花形、花色、草姿などから12系統に分類されています。代表的な種類に、ラッパズイセン、八重咲きスイセン、房咲きスイセン、口紅スイセンなどがあります。系統によって開花時期が異なり、早いものでは11月中・下旬から、ラッパズイセンなどは3月から4月に開花します。いずれも秋から初夏にかけて生育し、夏には枯れて休眠します。
花は、花弁と萼片の6枚と、その基部につくラッパ状の副冠からなっています。副冠は形がさまざまに変化しておもしろいものがあり、色も白や黄色、オレンジ色、ピンクなど多彩です。
数年植えっぱなしの方が花立ちが良くなります。混み合ってきて花立ちが衰えてきたら掘り上げて植え替えします。
有毒植物で、葉が野菜のニラに似ていることから誤食されることがあり、中毒を引き起こすため注意が必要です。