桜づくし
ようやく春めいて、各地で桜の開花が報じられるようになりました。
「全国さくら名所100選」に入選している五泉市の村松公園の桜も8分咲きと見頃になりました。3月が寒かったのと、4月に入ってから急に暖かい日が続いたことからか、早咲き種は遅く、普通咲き種は早く咲き、ほぼ同時に満開に近い状態になってより美しい景観になっています。桜といえばソメイヨシノが定番ですが、ソメイヨシノばかりが桜ではないと、色々な桜が咲いていたり、遅咲きのものはまだ蕾の状態です。
この週末は沢山の人出で賑わうことが予想されますが、平日は静かで桜をたっぷり堪能することができます。
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ソメイヨシノ(染井吉野)。
オオシマザクラとエドヒガンの交雑による園芸種。
日本で桜といえばソメイヨシノという感じで全国で最も数多く植えられている(全て挿し木や接ぎ木による同一個体からのクローンであるため一斉に咲く)。 -
エドヒガン。
日本の桜の原種の一つ。 -
陽光。
濃いめのピンク色の大輪一重咲き。
里桜の天城吉野と寒緋桜との交配で作出された園芸種。
最近各地に植樹されている。
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穂咲き彼岸八重桜。
この村松公園に原木があり、これがその花。
小輪の八重花を穂状に咲かせ美しい。 -
村松公園で一番大きな枝垂れ桜。
戦没者の忠霊塔の横に植えられ子供の頃からその独特の霊的な雰囲気を感じているが、この冬の大雪でかなり枝折れし、やや傷んでいる。 -
コヒガンの「熊谷」。
公園近くのさくらアリーナの前に列植されていて見事な景観。
エドヒガンとマメザクラの交配種で八重の小輪種。
細かい枝が数多く出、花時は華麗。
木自体もソメイヨシノのように巨大化せず、5m程度に収まる。
何でもかんでもソメイヨシノを植えて後で苦情を貰うより、こういった小型の桜にも注目すべき。