小球根類
可憐なスプリング・エフェメラル(春の妖精)達
早春に他に先駆けて発芽・成長・開花し、他の草木が生い茂る頃には地上部が消えて休眠に入る小球根類。
輝かしい春の訪れを知らせるスプリング・エフェメラルと呼ばれる草花達の仲間です。
丈夫なものが多く、数年以上植えっぱなしで良く、分球や結実で株を増やしていきます。
早春~春にかけて日光が当たる落葉樹の下などに水はけ良く植えても良いでしょう。
シラー・シベリカ
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青花
キジカクシ科ツルボ属
秋植え球根植物
花期:3~4月
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白花
小アジア〜コーカサス地方、ヨーロッパ南東部原産。草丈10〜20cmで、ロックガーデンなどにも向きます。
いくつかの園芸品種があり、青花と白花とがあります。1本の花茎に数輪が下向きに咲きます。
クロッカス
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マンモスイエロー
アヤメ科サフラン属
秋植え球根植物
花期:3~4月
早春の日を受けて一斉に開花する様子は、まばゆいばかりで、春の訪れを感じさせてくれます。
小さいながらも存在感があり、霜や凍結にも負けずに元気に咲く花は親しみもあり、古くから栽培されてきました。 -
リメンブランセ
小型の球根草花なので、ちょっとしたスペースで手軽に花が楽しめ、ヒアシンス同様、水栽培も容易です。また、芝生の中に三々五々と植えると、いかにも自然な雰囲気を醸し出すことができます。
2月に咲く寒咲き系には、シーベリー、クリサンサス、クリームビューティーなどの小型種があり、品種も多く普通種よりも花色のバラエティに富んでいます。
プシュキニア
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キジカクシ科プシュキニア属
秋植え球根植物
花期:3~4月
ヒアシンスを小さく可憐にしたような姿と、透き通るような清楚な白地に青い筋が入る花色が魅力です。
主に栽培されているのは、「プシュキニア・スキロイデス」(右の写真)で、花径1cmくらい、1茎に10輪くらい咲きます。
この種はかつてプシュキニア・リバノチカと分類されていたこともあり、今でも多くはリバノチカの名で流通します。
チオノドクサ
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フォーベシー
キジカクシ科チオノドクサ属
秋植え球根植物
花期:3~4月
日本には昭和の初め頃に入ってきたとされています。 -
ピンクジャイアント
寒中から咲き始める早春の花で、いち早く春の訪れを告げるように庭を明るく彩ります。キラキラと輝くような美しさがあり、群生させると見事です。スノードロップやクロッカスなどと同様に花は霜や凍結に強く、植えっぱなしでも毎年よく咲いてくれます。 -
アルバ
宿根草のボーダー花壇の中に植えておくのもよい方法で、自然な雰囲気が出せます。
草丈は15cm前後と小型で、1本の花茎から咲く花の数はさほど多くないですが、群植すると「山岳地帯のお花畑」的な雰囲気がでます。
ムスカリ
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アルメニアカム
キジカクシ科ムスカリ属
秋植え球根植物
花期:3~4月
鮮やかな青紫色の花が春の花壇を彩り、チューリップなどほかの花を引き立てる名わき役といってもよい花です。
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アズレウム
丸い壺形の小花が、ブドウの房のように密集して咲く様子も愛嬌があります。花壇の縁取りや、ある程度数をまとめて群生させると、さらにそのよさが発揮されます。植えっぱなしでも毎年よく咲き、グラウンドカバーとしても利用しやすく、青いカーペットを敷いたような景観がつくれます。
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ラティフォリウム
アルメニアカムが最も多く一般的で、濃紫から淡青、白花、桃花などいくつかの品種があり、香りの強いものも見られます。そのほか、羽毛のような花が咲くハネムスカリや、花房の上部と下部で色が異なる2色咲きなど、ユニークな種類もあります。