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ハナミズキ

春の花と秋の紅葉と赤熟した果実の3つが楽しめる花木

ミズキ科サンシュユ属(ヤマボウシ属)
落葉高木
別名:アメリカヤマボウシ
原産地:北米東部、メキシコ北東部
花期:4~5月

明治45(1912)年、当時の東京市長・尾崎行雄がアメリカ・ワシントン市の親日家たちにサクラの苗木を送った返礼として、大正4(1915)年に日本に送られてきました。
アメリカを代表する花木で、正式な和名はアメリカヤマボウシですが、別名のハナミズキのほうがよく知られています。丈夫で育てやすく、若木は枝のまとまりもよく比較的場所をとらないので、家のシンボルツリーや街路樹に広く利用されています。
八重桜の咲く頃、枝いっぱいに花を咲かせます。花びらは正確には苞(ほう)と呼ばれる葉です。苞は丸みがあり、先端がくぼんでいることが多く、花の本体はその中心に丸く集まった部分です。
花色は白が基本で、他にピンク、紅色があります。花後には光沢のある楕円形の小さな実を付けて秋に赤く熟します。晩秋には紅葉して冬は落葉します。春に新芽を出して夏まで成長し、秋までには翌年開花する花芽が枝先に作られ、目で確認できるようになります。
植栽されているものは樹高3~4m程度で抑えているものが多いですが、放任で成長すると10mを越します。また、水平方向に枝を伸ばしやすく、成木になると存外に枝が長く伸びて幅のある樹形になります。
花の大きなもの、苞が重なり合ったもの、葉に斑が入るもの、木自体があまり大きくならない矮性種など様々な園芸品種があります。また近縁である日本のヤマボウシとの交配種も誕生しています。