落葉性ツツジ
出葉と同時に一斉に開花した時の美しさ
ツツジ科ツツジ属
落葉樹
樹高:種類によって低木~小高木まで
花期:早咲きから晩咲きまで多彩
自然樹形が基本であり、伸びすぎた部分を切る程度で常緑種ほどの剪定の必要はありません。
ミツバツツジ
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落葉低木
花期:4月
落葉性のツツジの中でも早咲きで、和風、洋風どちらの庭にもマッチします。
枝先に3枚のひし形の葉をつける落葉種が、一般にミツバツツジ類と呼ばれており、赤紫色の花を咲かせ、開花後、あるいは同時に葉が出るのが特徴です。
枝いっぱいに一斉に開花した時の美しさには目を見張る物がありますが、3~7日間と開花期間は短いです。
ミツバツツジ類は、さし木やつぎ木が難しいこと、野生種に花色が限られていることから、園芸種は数種類程度しかありません。 -
【富士の輝き】
数少ないミツバツツジの園芸種。
実生からの選別を長年繰り返し、白地に赤紫色の縦絞り、吹きつけ絞り、赤紫色の単色の咲き分け品種を作出。1本で多彩な顔を見せるため、華やかです。
レンゲツツジ
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【レンゲツツジ】
落葉低木
花期:4~5月
オレンジ色の鮮やかな花を咲かせ、庭や鉢でも楽しむことができます。落葉樹ですが、最近の研究から同じ落葉性のヤマツツジよりも、常緑性のシャクナゲに近い仲間です。
レンゲツツジは乾燥に弱く、夏に冷涼な地域では、湿地にも群生しています。暑さに弱いというよりも、水切れに弱いと思われます。栽培に当たっては、水切れさせないよう注意しましょう。 -
【キレンゲツツジ】
花色は基本色のオレンジ色の個体差による濃淡や黄色があります。
なお、有毒植物であり、花の蜜などを吸ったりしないよう注意が必要です。
エクスバリーアザレア
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落葉低木
花期:5~6月
別名:西洋ツツジ
落葉性の日本や中国原産のレンゲツツジやアメリカの原種などが元になり、19世紀にイギリス~ベルギーで育種されました。
20世紀初頭にはイギリスのナップヒル農園で大輪種の赤、黄、白、ピンクなどの「ナップヒル系」として作出され、それがさらに有名な銀行家ロスチャイルドに受け継がれ、イギリスのエクスバリー庭園で改良され、美しい品種を生み出しました。第二次世界大戦後の育種で、まだ歴史の浅い品種群です。
花は華麗で、樹高もやや高く1.5m位になります。
どちらかというと洋庭に合う感じです。
エゾムラサキツツジ
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半落葉低木
花期:4~5月
北東アジアに原産し、高さが1~2メートルになる半落葉低木で、日本では北海道に自生種が見られます。よく枝分かれし、その先端に出葉に先立って直径2~3センチの紅紫色の花を数個集まってつけます。
花冠は漏斗形で、5個に深く裂けます。
葉は枝先に集まってつき、楕円形~長楕円形で、先はとがらず縁はしばしば外側に巻き、質は硬く、光沢があり、両面に鱗片毛が密生します。
ニオイツツジ